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受注→出荷→請求

R/3のプロジェクトでロジ(販売購買関連)のリーダーになっていたのだが、恥ずかしい話、システムにおける業務フローを理解していなかったのだ。

R/3を触るうちに、R/3では、販売の業務の流れを、

受注→出荷→請求

という3つの伝票で行うことがわかった。


●受注伝票は、お客様から注文を受けるための伝票。


●出荷伝票は、受注に基づいて、製品または商品を出荷するための伝票。


●請求伝票は、出荷に基づいて、お客様に請求をするための伝票である。


例外的に、デビット伝票(黒伝)、クレジット伝票(赤伝)という、金額だけを入力する伝票がある。

この場合は、物の出荷が伴わない、ライセンス販売や、金額値引きなどに使われる。


ただ、後でR/3のカスタマイズを勉強してわかったのだが、実は、デビット、クレジットもこっそり出荷伝票を経由しているのである。

つまり、R/3の販売の大原則が、

受注→出荷→請求

なのだ。


情報量としては、


受注:出荷:請求 = 6 : 3 : 1

というのが感覚だろうか。

というのは、受注から情報は、出荷へ出荷から請求へとコピーされてゆくからである。


販売系のカスタマイズ(パラメータ設定)の大部分は、実は、この伝票の流れを定義していくことである。


わたしは、もともと、農薬という事業部にいた。

そこでは、当日オーダー、即日出荷というのが当たり前の業界だ。

そういう環境では、
受注→出荷→請求というステップは、理解できない。


いみじくも、農薬の統括部長さんから、こういう質問を受けたことがある。


「玉島さん、『受注残』って何ですか?」


化学品系の注文オーダーは、物によって、一か月分のオーダーを確定でもらうこともある。

こういう業種であれば、受注はあるが、まだ出荷していないという状態が起こりえるので、
「受注残」という管理は必要である。


だが、農薬は、当日受注したものは、当日出荷するのだ。

「受注残」という概念を農薬の統括部長さんがご存じないのももっともだ。

加えて、旧ホスト時代は、出荷ベースで自動的に売上が計上されていた。


ということは、出荷=請求である。


R/3は違う。


出荷は、在庫が落ちる伝票である。

請求伝票の起票によって、初めて売上が立つ。


わたしもこの概念を理解するまで、ずいぶんかかった。


受注=売り、出荷=売り、請求=売り


こういう頭を変えなければいけなかった。