玉ちゃんの文科系IT入門 > ERP(SAP R/3) > 手書き台帳を無くせ!!(7)・・・@モーレ!

手書き台帳を無くせ!!(7)・・・@モーレ!

SAPクエリも試行錯誤の上、何とか、ユーザーの要望するものになってきた。

テーブルを結合して、とりにくい項目は、ABAPのソースコードを書いてっと・・・・。


手書きの台帳を付けている、目的のひとつに、「計上モレの防止」があった。

得意先から注文を受けて、仕入先に連絡して、商品を購入して、届ける。

買いの計上モレもあるし、売りの計上モレもありうる。

信じられないことだが、
出荷の処理をしても、商品の買値も売値も決定していない場合があるという。


これは、営業マンの怠慢もあるのかもしれないが、市況商品である、化学品の場合は、ある意味、「よくあること」らしい。

価格改定が流動的で、うかつに、伝票を切ってしまうと、後で、修正が大変だ。

ということで、出荷をしても、請求伝票を起票しなかったり、購買の請求書照合をしなかったり、・・・ギリギリ月末までR/3に入力をしない・・・・つまり、リアルタイムではない。

ということは、手書きの台帳に頼る→ますますリアルタイムではなくなる・・・・


という悪循環なのである。


かくして、出荷している、つまり、在庫が落ちて、原価は計上しているのに、売上は翌月になる。

月ズレが起こってしまう。


リアルタイムに計上してもらうために、購買も仮価格で入力し、販売も仮価格で、請求ブロックする。

そういう方法を徹底させることがまず、重要だ。

そうすると、手書きの台帳に代わる、リアルタイムの計上モレをチェックするツールが必要である。

それをSAPクエリで作ろうということである。


計上モレのチェックは、大きく2つある。


ひとつは、売上の計上モレ。

つまり、R/3的に言うと、受注伝票→出荷伝票とステータスが進んで、
出荷伝票の出庫確認で、在庫が落ちる。

この状態で、請求伝票を起票しない状態にあるものをチェックする。

標準機能では、出荷伝票モニタ(VL06O)がある。

出荷伝票モニタでは、出荷伝票のステータス(未出荷、ピッキング中、出荷済み)のステータスだけでなく、未請求か、請求済かのチェックまで行える。


もうひとつは、買いの計上モレ。




仕入先直送というシナリオでは、販売の伝票フロー(受注・出荷・請求)と購買の伝票フロー(依頼・発注・入庫・請求書照合)を関連させて使う。

しかし、もともとが別の伝票フローのために、いくつか不備が生じる。

出荷伝票は出庫確認という機能は動くものの、実際には、在庫を通過するわけではないので、この辺の歯止めが利かない。


非常に困った事故があった。


販売側は、受注→出荷→請求と伝票が完了したところへ、購買の入庫伝票を取り消すと言うミスオペが発生した。

このため、原価は落ちないまま、売上だけが上がってしまった。

この現象を我々システム部門も恥ずかしながら、想定していなかったのだ。

そこで、この2つの計上モレを未然に防ぐためのSAPクエリを考えねばならなかった。


当初、わたしは、出荷伝票モニタでやっているように、出荷伝票のテーブルLIKPを読みに行って、ステータス情報を取ってこようとおもっていた。


購買側にも、似たような機能がある。購買発注履歴という独立したステータス管理のテーブルだ。


これらを使おうと思っていたが、そのときは、下記の実態があることを理解していなかった。

まず、出荷伝票モニタのような仕掛けは無理だ。

仕入先の都合で、仕入れた商品が分納になった場合、入庫伝票も出荷伝票も複数になってしまう。


受注伝票をキーに出荷伝票を結合してしまうと、複数行に分割されてしまう。

また、請求や、入庫も取消しや再起票が頻発する。

ということは、伝票フローを追わないと、いけない・・・・。


困った末に、こういう仕様にした。

つまり、売り(請求伝票+請求取消伝票)の金額を集計する。

同時に買い(入庫、入庫取消、追加請求・クレジット)の金額を集計する。

伝票フローから、個々の伝票ステータスを取るのではなく、金額で判断させようというのだ。

つまり、
合計100円の売りに対して、合計90円の買いだったら、大丈夫だが、
買いが200円もあったらおかしいし、売りが0円で買いがあれば、請求モレ・・・・ということ。

売りが100円なのに買いが0円なら、買いがおかしい。


一覧で眺めて、金額でソートしたりできれば判断できると思った。


で、このオーダー帳システムに名前をつけようと思った。


無味乾燥なR/3のトランザクションコードにつく名前を何とかしたい。

ネーミングのセンスは、いい方だ、何せ、わたしは文科系の玉ちゃんだ


売りや買いの計上モレを防ぐ、システムだから・・・・

勘定のモレ・・・・勘定は@・・・・

そうだ、@モーレ!にしよう。

読み方はアモーレだ。


これはいい、とひとり自己満足した。