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さあ、バージョンアップ(3)

SAPのEnterpriseは、その後、mySAP ERPと発展し、現在は、mySAPERP2005が現行バージョンである。


同業他社では、すでに前バージョンのERP2004でバージョンアップを終えた企業もある。

基幹業務のコアが4.6Cということで、特に販売系では大きな変更はないと聞いていて、先行してバージョンアップした企業からも情報をいただいたが、大きな混乱はなかったようだ。


単純なアップグレードを「テクニカルアップグレード」と呼ぶそうだ。

バージョンアップの機会を捉えて、この際、いままで機能追加できなかったものまでやろう、ということではなく、

あくまで、

現行の機能が問題なく移行できること

これが、R/3のバージョンアップの基本である。

しかし、当社は、もともと、4.6C構築時に、致命的な不具合を抱えていたのだ。


このことが、バージョンアップの話を聞いた2005年初頭に、わたしの頭に大きく覆いかぶさっていた。


それは、テキスト項目の多用という問題点である。


テキスト項目とは、R/3の持つ伝票上の項目値(たとえば、納期、数量、品目コード、出荷先・・・・)では実現できない当社独自の項目をシステム化する場合に使う機能である。


例えば、出荷伝票を切る際に、路線便の業者が使っている問い合わせ番号を入れる適当な項目が無いとしよう。

その場合、テキスト項目に入力させることで、後続の伝票に情報を伝えたり、出荷伝票から作成される納品書などの帳票に印字したりすることができる。


もともと、4.6Cの以前のバージョンである、4,0Cでは、このテキスト項目を多用することは、きわめて当然のこととされていた。

ただ、当社の場合、テキスト項目への依存度が高すぎたのだ。


テキスト項目を使うもうひとつの意味は、

ユーザーが自由にコメントを変更できる領域をつくること

である。


逆な言い方をすれば、

自由なコメント記入が不要なものまで、テキストに持つ必要は無い

ということだ。


これは、つい最近、聞いたことだが、現行の46Cでは、

テキスト項目の多用は、邪道。


追加したい項目は、アペンド構造を使う。


SAPのコンサルタントの方に相談したところ、このアペンド構造について、詳細なドキュメントを頂いた。


まさに、目からウロコが落ちる思いであった。


この機能を使えば、今、テキストに持っている項目を大幅に削減できるのだ。

何しろ、膨大な量のテキストを毎日、吐き出していて、当社のR/3のディスク容量の3分の1を占めているのだ。

いや、これは実容量としては正しくないであろう。


導入当初、このテキストの増大に気づかずに、DBの領域の拡張が行われていた。

テキストの増大に気づいて、削除プログラムを開発し、削除しているのだが、一度拡張した容量は減らないという言い方が正しい。