Microsoftの左脳
最近、インターネットでおもしろい記事を見つけた。
SAPとマイクロソフト、ついに全面対決へ?という記事だ。
MicrosoftがERPをアメリカで売り出したというのは、前から聞いていて、2003年の記事でやや旧聞に値するが、かなりおもしろい記事である。
記事によると、Microsoftは、デンマークのERPソフトウェア企業を買収して、中小企業向けのERPとして「Dynamics NAV」として販売に乗り出した。
当時、MicrosoftとSAPはWindowsというプラットフォームでSAPを動かすという”協業”をしていたので、表向きは、「Dynamics NAVは中小企業向けで、SAPのような大企業向けのERP市場は狙わないんだ・・・」ということになっていた。
一方で、SAPも、”大企業向け”というイメージからは脱却して、「年商10億ドル未満の企業を対象としたSAP All-In-One、もう1つは従業員150人未満の企業を対象としたBusiness One」を売り出した。
これは、どう見たって、SAPとMicrosoftは、右手で握手しながら、左手で殴り合っている構図である。
日本でもPBCという会社がはっきり言って、大企業向けにDynamicsを売り出している。
どこかの評論家が言っていたのだが、「Microsoftという会社には、企業理念はない。」ということはわたしも賛成するところがある。
企業理念が無い・・・というより、市場が求めるままに業態とソフトウェアを拡大していく、といったほうがいいだろう。
つまり、「企業はこうあるべきだ。」「将来あるべき姿」とかを考える右側の脳が無いのである。
その代わり、「ここに巨大マーケットがある、参入したら儲かる。」「このソフトの機能をこう拡大したら、シェアを拡大できる」という”市場の声”に爬虫類のように反応する左脳が突出して発達しているのである。
Microsoftは、OFFICE製品でも、アドビのPDFに”喧嘩を売っている”。
OFFICE製品から、PDF印刷ができる機能をつけたり、XPSというPDF競合製品を出したりしている。
これって、やはり左脳だけで行動しているのだ。
だって、
SAPは、アドビと急速に接近していて、新しいERP2005では、IntaractiveフォームからSAPがいじれるようにしたり、帳票系のツールをアドビと抱き合わせにしているんだから。
結果的にアドビとSAPを同時に敵に回しているのである。
さて、どっちが、弱者か?興味は尽きない。
で、Microsoftの悪口を書いてしまったが、自分の行動を翻って考えてみると、わたしもけっこう、左脳だけで行動するのが好きだったりする。
「将来のビジョン」だとか、「コンプライアンス」だとか、そんなものはどうでもよくって、ただひたすら、「このソフトをこう使ったら、便利だ。」「こうやったら、もっと安いシステムはできる」とか・・・そういう目の前の論理だけで走る、左脳の仕事が好きなんだな。
で、空いている右の脳は、どうやって使うかというと、
「この人は好きな人だから、この人のためになる機能を盛り込んでやろう。」
「こいつは嫌いだから、バグだらけでも使わせてやれ」とか、
もっぱら、人の好き嫌いで人を見ながら感情移入することに右脳を使っているようである。
あ、このブログを書くのも右脳の活動だけどね・・・。


SAPの顧客満足(2)
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