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BAPIの検証(3)ナケレバツクレバ

価格をもっと早く一括投入したい・・・・。

個人の価格一覧表としても保存したい・・・・。

そもそも、価格のキー項目の設定を追加して欲しい・・・・。

関係会社の会議室でいろんな意見が出た。


皆さん、いままでたまっていた鬱憤を晴らすように、いろんな要望を並べ立てた。


営業社員である男性社員が、価格の決定をし、上司に承認してもらい、ERPへの登録も男性が行う・・・・これは、この関係会社社長の鶴の一声で決まった。

しかし、システムで提供している価格登録のためのWEB画面は実質的に使っている部署は少なく、

・営業社員は、メールで女性に価格を伝え、代行して入力してもらう
・わざわざ女性社員が価格マスタの不備なものについて、コードを書いたエクセルを作成して男性社員に渡して、それを見ながら、どうにかwebで入力できる


などなど・・・これをみると、クールポコの漫才のようである。


「価格を入力するのに、女子社員に頼んでる男がいたんですよ。」

「ぬぁ〜にイ〜

・・・やっちまったなあ」

男は黙って、SAP!

男は黙って、BAPI!


杵で餅をつきながら、
わたしの頭の中には、BAPIで何とかならないか?という思いが募った。

従来のWEBのDB経由でデータを投入する入り口の改善では、とても、これ以上の改善は無理だった。


関係会社も同様だと思ったが、意外に、今までの仕組みでの改善を要望する人もいるのだ。


民主党に行くよりも、自民党の構造改革で何とかならないかという感じだ。


関係会社を訪問する前に、SAPに向かって、BAPIを探してみた。


SE37の汎用モジュールビルダーである。


「価格」、「条件」というキーワードで探してみたが、それらしいBAPIは見つからない。


関係会社に一緒に同行したABAPの使い手S君が、帰り道、こんなことを言った。


「価格のBAPIは標準ではないんじゃないでしょうか?」

「何で?価格は外出しで使うモジュールとして標準であってもよさそうだけど?」

「価格って、」S君は言う。「カスタマイズすると、条件テーブルをクライアント非依存で勝手に作っちゃうでしょ?販売ならA6頭、購買ならA8頭の。」

「ああ」わたしは、検索キー項目のカスタマイズをやった頃のことを思い出した。

条件テーブルは、価格のキーを作成するたびに、順番にA8・・・の下に番号が振られて、テーブルが生成される。

「勝手に作られたテーブルから、データを持ってくるなんて、そんな賢いBAPIがあるわけないですよ。」


そうか、S君が言うのなら、そうだろう。BAPIはあきらめようか・・・・。


でも、地下鉄の乗り口で別れ際、S君は、こう付け加えた。

「価格ダウンロードのABAPのプログラムがあるので、あれをBAPIにできないか、見てみましょうか?」


一縷の望み。


わたしは帰り際、ここから程近い、同業のクレハさんのキャッチコピーを思い出した。


「ナケレバツクレバ」


呉羽化学さんが、クレハというカタカナ社名にしたときに、ツ「クレバ」と「クレハ」を掛け言葉にした、うまいキャッチコピーである。


「標準に無かったら、新しいBAPIを作ればいいのか。」

少し、希望が出てきた。