農薬の価格条件
今週末に、農薬の事業部に対して、価格登録の説明会をやる。
現在、その準備をやっていて、ほぼ完成した。
農薬の商売は、独特である。
価格条件が複雑である。
同じ化学でも、尿素や硫酸などの基礎化学品のように市況に左右されないが、その代わり、さる巨大農業組織が農民の代表として、価格交渉してくる。
その結果、一度決めた年度の価格に対して、いろいろな条件が付く。
昨年は、原油価格の高騰などで、農薬価格が数十年ぶりに見直された。
わたしが、農薬にいた頃、価格改定は一度あっただけだったので、事業部には、価格を計算して登録するのはさぞ、大変だっただろうと思った。
表の価格に対して、大口で買い取ったら、いくら値引きする。
配送しないで自己取りしたら、運送費分をいくら値引きする。
この薬剤は、農家に対して優先的に薦めていくので、推進対策費分を値引きしてくれ・・・
農薬の業界は、大きく、商系(メーカー→問屋→農協・小売)ルートと系統(メーカー→全農→経済連・農協)ルートに分かれている。
価格は、系統価格が決定すると、それを参考にする形で、商系の価格も決まる。
(微妙な言い方だが、これ以上は言えない)
商系向けの価格、系統向けの価格、それから先に挙げた条件の数々・・・。
ERPを導入を開始した2000年の頃、果たして、この複雑な価格がERPで表現できるか?
とても不安だったが、さすがはSAPのERP(当時R/3)である、難なく解決した。
全農は、当時からEDI(受発注の形を取っているが、実態は、事後報告の結果処理)があったので、価格条件は、全農から引き取りベースで、SRデータというものが送られてくるので、それをERPへ取り込む形だった。
したがって、細かい条件での価格設定が必要だったのは、農薬の商系だけだった。
当時、パートナーとして入ってくれた、出光さんのコンサルタントが優秀だったので、ERPでの価格提案が可能だった。
その後、手直し品といって、返品された品物を下取りする価格も作り、進化を遂げて、現在に至っている。
ここへ来て、農薬の事業部から、「系統価格も商系のように計上して、全農からのSRと照合するようにしたい。」という開発依頼がやってきた。
価格条件の作り方は、すでにわたしより熟達したS君が事業部と打ち合わせをして事業部の要望するものをERPへ作り上げたのだ。
だが、実際に、価格をERPへ登録するのは、はっきり言って、しんどい。
一般ユーザーでは、何のことかわからない。
価格決定表のキー組み合わせがどうのこうの・・・といってもわからない。
そこで、商社でやった価格登録の仕組みを農薬でもやって欲しいということになり、わたしが、仕組みをつくることになった。
BAPIについては、商社版で原型を作っていた、S君が農薬の条件まで拡張していたから、これを使って、商社と同じ流れで、価格を登録させればいい。
■ユーザーは、Webから、条件を選択して、実行すると、ERPからEXCELに現在の価格データが取り込まれて、表示される。
■ユーザーは、変更したい部分をEXCEL上で入力して、EXCELマクロの送信ボタンを押す。
■新規の組み合わせの価格は、EXCEL表の類似した価格をクリックすると、EXCELのデータがweb画面にコピーされるので、品目や受注先をweb上で変更して送信する。
■Dataspiderを使って、BAPIからERPへ登録された結果は、ふたたびEXCELへコピーされ、添付ファイルとして、上司と登録者へメールで送信される。
こういった流れを作っていくのだが、ほとんどの内容は、すでに商社でやっているから、微調整だけですむ。
ほぼ、一日でできた。
後はマニュアルを作成して、説明会の時に使うジョークを考えるだけである。


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