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自分の守備範囲を知る

コンサルティング会社、ガートナーには、ハイプサイクルという考え方がある。

ハイプサイクルとは、『話題や評判が先行する新技術が実際に普及するまでの間、その期待が時間経過とともに、どのように変化するかを示した図のこと』をいう。

新しい技術は、センセーショナルな話題と共に出現する。

最近で言えば、「クラウド」だし、ちょっと前は、「SOA」だった。

インターネットも1900年代のアダルト画像見放題という話題先行で始まった。

その昔、80年代は、SCMに対応する技術が話題になった。

SIS(戦略情報システム)、パソコンによるダウンサイジング、パソコン通信・・・・

だが、技術と言うのは、センセーショナルに登場したときに飛びついてはいけない。


技術が成熟し、定着するまでは、その技術は”話題”でしかないのだ。


逆に言うと、話題にならなくなったとき、それは、
・技術が定着した
・技術が忘れ去られた

のどちらかである。


パソコンが普及し、ノートPCを個人が持つようになった頃、「もうキーボードはいらない。」と言って登場した京都セラミックのタッチパネルパソコンを覚えているだろうか?

今のiPADそのものの格好をしていたのだ。

だが、iPADが認知されるまで、それから数10年かかった。

だから、今話題になっている技術には飛びつかないほうがいい。

自分の会社で何がシステムに必要とされているかを見極めて、自分の会社のシステム技術の守備範囲を守り、半歩ずつ進んだほうがいいのだ。

わたしがシステム部門に着任した頃、関心があったのは、イーコマースだった。

当時話題となっていた分野で、イーコマースには、大手商社が、イーマーケットプレイスを立ち上げて、化学製品の売り買いは、今後、イーマーケットプレイスで行われるようになるとまことしやかに説明していた。


だが、それは現実とはならなかった。

クラウドは果たしてどちらの方向に向かうか?

BIでいうインメモリは本当はどうなるのか?

我々のようなITのユーザー企業は、注意深く、2歩先の技術をウォッチする必要があるが、人より先に踏み出してはいけない。


ハイプサイクルでいうところの、「黎明期」には、技術の予備知識を蓄えること。
「流行期」には、先進企業事例を集めること、
「反動期」には、なぜ、先行した企業が失敗したかを見極めること。
そして、「回復期」「安定期」に他の企業より半歩早く、技術を導入することなのだ。

水前寺清子の「365歩のマーチ」でいう、

♪三歩進んで二歩下がる〜

これをやっていたら、ITベンダーの思う壺である。

♪三歩にらんで、半歩進む〜


こうでないと。

コーディネートはこうでないと・・・・