何故、販売予算にこだわるか?(2)
欧米のBIツールにも、最近、CPMなる考え方を実装するところが増えてきた。
ようするに、シミュレーション機能である。
日本のBIツールの現状は、ERPから吐き出された過去実績をベースに集計表示する・・・というレベルのところが多い。
せいぜいやっていて、過去実績からの統計解析。
つまりデータソースは、過去実績という古いデータをベースにしている。
販売予算の作成のベースは勿論、過去実績であることは間違いない。
だが、それだけでは駄目なのだ。
今年の市場状況、得意先の在庫状況、新製品投入によるポートフォリオの変化、競合他社の状況・・・・そういう要素を盛り込んで販売予算を作るから、未来予測と未来のあるべき数字を描くという前向きな行為だ。
CPMツールは、そういう不確定な要素をBIに投入して、シミュレーションするツールである。
ただし、マーケティングの色彩の強いマクロ的な発想で作られているから、どうしても、トップダウンの手法で提供されることが多い。
新規品目の追加、得意先と品目の組合せの追加、こういうことが普通にできるツール。
複雑な価格計算(単価だけでなく、販売手数料、奨励金リベートなど)を実際の販売ロジック通りにシミュレーションできる機能があるツールは少ない。
集計された販売予算は、SCM的には、生産計画のベースになる。
販売する品目を生産工場別に集計して、生産能力を加味して、生産計画を立てる。
すると、今度は、生産に必要な原材料の所要量計算が必要になる。
現状のCPMツールがここまでの機能を備えているかどうかは疑わしい。


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