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ソーシャルメディア分析はSaaSで

先日、SAS社主催のフォーラムに参加した。

初めての参加だったが、他のBIベンダーのフォーラムとは少し毛色が違うと感じた。

展示ブースも看板だけでとても地味である。

だが、各講座はどこも満席で、その内容にちょっとびっくりした。

BIの場合、普通、グラフ化による見える化だとか、高速な検索結果だとか、KPIの把握とか、そういう話が多い。

講座だけを聞いていると、『SASは、エンタープライズサーチ製品か?』と錯覚してしまうのだ。

というのも、SASが分析するのは、基幹システムや周辺システムから取得する数値情報だと思っていたからだ。

数値情報の統計解析に強いということは知っていたから、数値をいろんな解析手法で分析しているのだろうと思っていた。

ところが、出てくる話は、定性情報、文書情報、テキストマイニングの話ばかり。

面白かったのは、急速に普及しているFACEBOOKやツイッターなどのソーシャルメディアを分析して、企業経営の指標化の道具にする話だ。

SaaSを使うと言う。

確かに、ソーシャルメディアはすべて企業の外にあるから、外の世界にSaaSを使うと言うのは、理にかなっている。

あるホテルチェーンでは、ソーシャルメディアの内容を言語的に分類し、ポジティブな感想、ネガティブな感想を分類し、定性情報を定量的に把握するようにしてSASのSaaSを使っているという。


例えば、ある施策、ホテルのロビーを改造する。

改造した後の旅行サイトや予約サイトの口コミを改造前と改造後で比較して、点数化する。

さらに内容を見て、新たな施策を打つ・・・つまり、PDCAをまわしているのだ。


考えてみると、PDCAのA、アクションというのは、数値の定量的なものではなく、具体的かつ定性的な”何をどうするかという行動”なのだ。

数値で出てくる結果より文字情報の方がはるかに示唆に富んでいる。


例えば、

売上高が昨年より落ちている。これはBIからの数値情報。
方策は?売上高を伸ばせ。どうやって?

販売経費が膨らんでいる。
方策は?経費節減しなさい(経理部門がいいそうなことだ)。
せいぜいこんな程度だ。

これが、口コミサイトで、「あそこのホテルよりこっちのホテルの方が、朝食サービスを付けると安いから、宿泊費は高いけどここにしている。」そういう意見が(客観的に多く実証できれば)あれば、
朝食無料サービスを打つ・・・という具体的な行動に出れる。